産婦人科 の 診察手順
   
 
産婦人科は受診したことがないぞ、どのような診察がされるのかなと心配な方のために。
   
 

【受付】

保険証を出していただき、問診票を書いていただきます。
カルテ(診療録)を作ります。


妊娠の診断のみ、妊娠中絶希望、子宮ガン検診のみなどの場合は、
保険証を使わない場合もありますが、診察上異常所見が見つかれば
保険診療に切り替えることもありますので、なるべく保険証を持参して
ください。

問診票には、
最終月経(最後の生理が始まった日)を書いていただき
ます。なるべく正確に記憶して来てください。
待合室で待っていただきます。
子宮ガン検診ご希望の方には、ガン検診の問診票を書いていただきます。


令和元年現在、佐世保市民で20才以上の女性は、年に1度1000円
子宮ガン検診が受けられます。70才以上は無料です。
また、佐世保市国保を所有している20才以上の女性も
無料です。

佐世保市外の方は、保険診療で子宮ガン検査をいたします。
【問診】
院長が問診票を見ながら、病状をおたずねします。

特に最終月経の確認、いつもどおりの生理だったかどうか。
場合によりその前の月の月経もお聞きします。

異常出血、下腹痛、おりものなどの異常症状がある場合は、「いつごろ」
から始まったかお聞きします。

この問診で、以後の診察手順を決めます。
 【超音波検査】
お腹を出していただき、超音波検査をします。
超音波プローブをお腹に当て、腹腔内臓器を画面に表示します。

これで子宮筋腫や卵巣のう腫などの腫瘤が無いかチェックします。
また、妊娠関係であれば、子宮内に妊娠の兆候が有るか無いか、
胎児は、胎児心拍はとチェックします。

分娩予定の妊婦さんには胎児の写真やビデオテープを撮ってあげる
こともあります。

腹壁が厚い方や、子宮後屈で、よく見えない方は下方にある
経膣
超音波検査
をいたします。
超音波の画像は、壁に取り付けた液晶ディスプレイで患者さんにも見て
いただけます。

特に分娩予定の妊婦さんは、胎児の動きなども見えて感激されます。
【内診】

ピンクのカーテンの中が、当院の内診室です。
カーテンを開けて見た、内診室脱衣所。
ここで下着を脱いでいただきます。



※内診がいやな方は、申し出てください。
  内診することの利点などを説明し、相談いたします。
当院の内診台です。
一応カーテンを使用しています。
 カーテンを開けて見たところです。
このイスの状態で、下着を脱いだ患者さんに座っていただきます。
スリッパは履いたまま。
電動で台が上昇し、背もたれが後方に倒れ、両大腿が開きます。


<内診は>
(1) まず外陰部を見て、できもの、腫瘤の有無などを見ます。
(2) 次にクスコ膣鏡を使って膣の中を見ます。
子宮の入り口の状態、おりものの状態を観察します。
必要な場合は、子宮ガン検査やおりものを採取して
検鏡したり、クラミジアや淋菌の検査をします。
(3) 左手の人差し指または中指を膣内に挿入し、右手は
腹壁にあて、両手指の感触により子宮や卵巣に腫瘤が
無いか、痛みが無いか、などを診察します。(狭義の内診)
この内診で、超音波検査ではわかりにくい腫瘤が発見出来
ることもあります。
(4) 必要であれば、下記写真の経膣超音波プローブを使い、
経膣超音波検査をします。

内診台を上げたところです。



※内診がいやな方は、申し出てください。
  内診することの利点などを説明し、相談いたします。

 【経膣超音波検査装置です】

中央に見える経膣超音波プローブを患者さんの膣内に挿入し、
骨盤内の画像をディスプレイに表示して検査します。

腹壁よりの超音波検査に比べて、膣腔周囲の臓器は鮮明に表示されます。
腹壁の厚い方や、子宮後屈のの方、骨盤内の腫瘍などの診察に適しています。

妊娠初期には、早くから胎児の心拍が見えるので、流産するかしないか
など予後の予想に役立ちます。
経膣超音波検査の画像も、患者さん自身が見れるようになっております。






※内診がいやな方は、申し出てください。
  内診することの利点などを説明し、相談いたします。
     検尿トイレの入り口。
     【検尿トイレです】

採取した尿コップは奥の小ドアから出していただきます。

妊娠反応検査、膀胱炎の検査、尿タンパクの検査などに
使用します。
      【採血です】


貧血の検査、肝臓機能の検査、手術術前検査、ホルモンの検査
などを行ないます。