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妊娠分娩は現在でも女性にとって危険な仕事です。世界中では、毎年40万人の母体死亡が報告されています。
日本国内でも毎年約40名の妊産婦死亡が起こっております。しかし約70年前(1950年)までは、毎年4000人以上の妊産婦死亡があっていたのですから、かなり安全になったとも言えます。
最初から怖い話で恐縮ですが、妊娠分娩をなめてはいけませんよと言いたいのです。
まずは、より安全な分娩を目指しましょう。その第1歩は、ちゃんと妊婦検診を受けることです。
妊婦検診を受ける利点は、検診によって妊娠の異常を早く発見してもらうことと、主治医を確保することだと思います。産婦人科の主治医は、自分の患者さんの異常に対しては、時間外や深夜、休日をとわず、出来るだけの対応をしてくれると思います。
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妊娠初期に超音波検査によって子宮内の正常妊娠であるか、胎児は元気かどうか確認すると同時に、胎児の大きさより分娩予定日の決定がなされます。
この分娩予定日の決定は非常に大切です。妊娠後期に早産しかけた時、あるいは予定日を超過した時、この予定日がいかに正確かが問題になります。
分娩予定日を正確に決定するには、妊娠9週頃診察する必要があります。時々妊娠4〜8ケ月頃初診で来られる妊婦さんがおられますが、これでは正確な予定日は決定できません。
---→分娩予定日の計算
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