新しい避妊具ミレーナ

最近、避妊具、または生理痛の治療として、子宮内避妊具ミレーナの使用が増えています。避妊効果はピルなみと言われます。
血栓症増加作用がほぼ無いので、40歳以上の女性や喫煙者にも安心して使えます。
排卵痛、生理痛、月経前緊張症が軽減し、生理の出血量が減るので、「快適です」と言われる人も多いようです。

母乳育児支援研修会

20-1.jpg

母乳育児の研修会、勉強してきました。
日本母乳の会は、約30数年前、長崎県の新生児・未熟児医療を発展させたY先生が主体で運営されています。
主に「赤ちゃんにやさしい病院」の称号を取得された方々のお話です。カンガルーケアの話もありました。
長崎周産期医療センタ-の小児科A先生や,佐世保市総合医療センターの小児科S先生もお話しされました。
勉強になったところもあり、ちょっとねと思うところもありました。

シュミレーション講習

2-1.jpg
2-3.jpg

昨日は長崎大学病院のシュミレーションセンターで行われた、「母体急変時の初期対応」の体験学習に行ってきました。
母体の急変をいかに感じるか、意識状態の確認、血圧脈拍などのバイタルサインチェック、呼吸は、心臓は、モニターの使用。
酸素投与、点滴の使用、薬剤の使用、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方などの対応、そして総合病院への搬送連絡、救急車の要請タイミングなど。
分娩を扱う医者として、当然いつでも即座に出来ないといけないことばかりですが、きわめてまれにしか起こらないことばかりなので、あとで考えると1歩2歩遅れがちでした。
時々、このような実習をうけることは大切です。
最期に筆記テストがあり、受講の修了証をいただきました。

冊子


佐世保市保健所がこんな冊子を作りました。
最近、高校生の妊娠や性感染症が増えています。そして佐世保は妊娠もクラミジア感染症も全国平均を上回っているそうです。
だから中学生からの性教育が必要なのです。この冊子、非常にわかりやすいので、かってにアップさせていただきました。
それにしても、長崎県は県の条例(少年保護育成条例)によって少年にはコンドームを販売できないようになっているそうです。そのため自動販売機も無い。
おかしいと思いますが。

 

 

やっぱりホルモン補充療法復活

女性は50歳前後になると生理が止まります。卵巣の機能が無くなり、女性ホルモンが作られなくなるために生理が止まるのです。
その後の長い人生を若々しく健康に暮らそうと思ったら、女性ホルモンが有ったほうが良いということで、欧米では40年前から、更年期には女性ホルモンを飲むことが勧められ、多くの女性が使用してきたのです。
日本でも10年くらい前から、多くの産婦人科医が、このホルモン補充療法を勧めてきました。

ところが、平成14年7月米国立衛生研究所(NIH)が、ホルモン補充療法では、心筋梗塞、脳梗塞、乳がんなどの発生率が高まるというデーターを発表したのです。 
それまでは、減ると思われていた心筋梗塞や脳梗塞が、かえって増えるとのデーターですので、世界中の産婦人科医か驚いたわけです。これで、産婦人科医も、ホルモンを勧めにくくなり、ホルモン補充療法を中止する人が増えました。

しかし、その後もホルモン補充療法の研究は進められ、最近はホルモン剤の使用方の変更でかなり副作用を少なくホルモン補充が出来るようになってきたようです。
今後はまた、多くの産婦人科医がホルモン補充療法を勧めていくようになると思います。

アフターピル失敗

事後避妊方、アフターピル。コンドームが破損したなど、避妊失敗の可能性がある場合、性交後72時間以内にホルモン剤を服用して、妊娠継続を阻止するというものです。
98%の成功率などの話がありますが、実際は妊娠していたかどうかわからないので、正確な成功率はわからないと思っています。
私は、このアフターピルを約30人に処方してきましたが、ついに先月失敗例が発生しました。妊娠継続です。
30人のうち1人なら、良いのかもわかりませんが、中には失敗して他の医院に行かれた方もおられるかも。
避妊はしっかりやりましょう。

助産院増加中

最近、助産院が増えているそうですね。
現代女性の自然分娩志向、「医者がかってにお産をいじるので難産になる」とか、またマスコミがこれに乗って宣伝するなどで、助産院での分娩希望者が増加しているようです。

もちろん、基本的にはお産は自然現象だし、多くの場合自然に順調に経過しますから、いろいろな様式の分娩を選択できるのは良いことだと思います。

しかし、お産は現在でもけっして安全なものではないということです。全世界では毎年約50万人の妊産婦死亡が起きていると言われます。
日本でも、かなり安全になってきましたが、今でも毎年70人前後の妊産婦死亡が起きています。


【妊産婦死亡数】 
 1950年:4117人 1955年:3095人 1960年:2097人
 1965年:1597人 1970年:1008人 1975年: 546人 
 1980年: 323人 1985年: 226人  1990年: 105人
 1995年: 85人 2000年: 78人

【死産数(妊娠22週以降)】
 1979年:29289人 1985年:18642人 1990年:11367人
 1995年: 6580人 2000年: 5362人

もしもの場合の安全性は、施設によりかなり違うと思います。今後、助産院での分娩が増えていけば、減少してきた妊産婦死亡や死産は増加するのではないかと心配されています。
私なら、いざというとき1時間以内(出来れば30分以内)にいつでも帝王切開の出来る施設でなければ、身内のお産はお願いしないと思います。